『秩父神社』(埼玉県秩父市番場町1-3)
男神と女神が年に一度逢瀬する秩父夜祭
関東でも屈指の古社に数えられる秩父神社の創建は、第十代崇神天皇の御代に知知夫国の初代国造に任命された八意思兼命の十世の子孫である知知夫彦命が、祖神をお祀りしたことに始まるとされています。現存するご社殿は、天正20年(1592年)に徳川家康公が寄進されたもので、江戸時代初期の建築様式をよく留めていることなどから、埼玉県の有形文化財に指定されています。毎年12月に行われる「秩父夜祭」は、武甲山の男神と秩父神社の女神が年に一度の逢瀬を楽しむことに由来することから、良縁祈願に訪れる参拝客も多いようです。