『貴船神社』 (京都市左京区鞍馬貴船町180)
歌人・和泉式部も祈願した結の社
大阪にお住まいのS美さんから送られてきたおススメのパワースポットは、京都では有名な縁結びの神社「貴船神社~結の社」です。貴船神社は一般的には“絵馬発祥の地”としても知られているでしょうか。今でこそ全国津々浦々で見かける、絵馬に願い事を書いて奉納するという習慣ですが、この貴船神社がその発祥だといわれているのです。境内に立つ二頭の馬の像がそれを物語っているのでしょう。
結の社は貴船神社本宮から上流300メートルのところにあり、本宮と奥宮の間にあるので、ここは中宮とも呼ばれています。祭神は木花開耶姫(コノハナノサクヤビメ)の姉である磐長姫命(イワナガヒメ)。自ら進んで縁結びの神としてこの地に鎮座されたと伝えられており、古くすでに平安時代から霊験あらたかと、庶民から貴族まで身分を問わず多くの参拝者を集めてきました。平安時代の歌人、和泉式部も夫との復縁を祈願し、
“物思へば 沢の螢も我が身より あくがれ出ずる 玉かとぞ見る”
と歌に詠み、無事叶ったそうです。 まず本宮で結び文をいただき、結の社へお参りをしたら、結び文に願い事を書いて結び処に結び付けます。男女の縁結びに限らず、いろいろな願い事を書いても構いませんので、ぜひ訪れた際はお願い事をしてみてください。